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ビブリア古書堂の事件手帳 からの…
ビブリア古書堂と言えば、ドラマ、映画、コミックなどで一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
物語は、古書堂に持ち込まれた本にまつわる相談事を主人公の「栞子」が解いていくというものです。
実は私が注目するのは、作中で栞子が本の説明をするシーンです。それはとても興味深く伝えられ、手に取ってみたくなります。
今回は2022年3月に出たばかりの「ビブリア古書堂の事件手帖Ⅲ」より2冊の本を紹介します。
残念なことに古書堂で扱う本なので、今現在の書店には並んでいません。
アマゾンをご利用ください。
1冊目は山田風太郎著「人間臨終図鑑」徳間文庫より
「歴史に名を遺す著名人の死の様を切り取った稀代の名著」と紹介されています。はじめはなんて悪趣味な…と思いましたが、日が経つにつれ気になって、とうとう購入してしまいました。
読んだ感想は「へえー」というほかありません。
2冊目は夢野久作著「ドグラ・マグラ」創元推理文庫より
ご覧の通り分厚く、3センチ。当初GW中に読み終わるつもりでいましたが、この分だと来年のお正月になりそうな気配です。
ドグラ・マグラは日本探偵小説史上 三大奇書のひとつとされ、読んだ者を狂わせるとさえ言われてきた、特異な長編小説です。
こう言われると、怖いもの見たさで覗いてみたくなりませんか?
ドグラ・マグラの意味を文中では「心理的な迷宮遊び」と説明しています。
ストーリーは、ドグラ・マグラの中でドグラ・マグラを読む場面が出てきます。
その場面で読んでいるドグラ・マグラにもドグラ・マグラを読む場面が出てきます。まるで合わせ鏡の様です。
作中で主人公がドグラ・マグラと言う本は、「自分という人間とは何であるかと投げかけてくる」と分析しています。探偵小説でありながら、哲学書のようなことを言ってきます。
もし気になった方は、「ビブリア古書堂の事件手帳Ⅲ」から読み始めることをお勧めします。
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