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「ヒロシマ」を感じる

最近、ある漫画を読んで心を動かされましたので、その漫画を紹介します。

「夕凪の街 桜の国」という漫画です。

2016年に公開された「この世界の片隅に」というアニメ映画がありましたが、この映画の原作者であるこうの史代さんが描いた漫画です。

今回紹介するこの漫画も、「この世界の片隅に」と同様、主人公は1945年8月6日に広島で起こった出来事に深い関わりがあります。ストーリーは、「夕凪の街」と「桜の国」の、2部構成になっています。

作者のこうのさんがこの作品を描いたきっかけは、こうのさん自身が広島出身であり、編集部から「ヒロシマについて書いてみないか」と提案があったからだそうです。ご自身は、被爆者でもない、被爆二世でもない、ご親戚にも被爆を体験した方はいないそうですが、取材等を通して、この作品を描き上げました。この作品そのものにも感動しましたし、自分にしかできない仕事をするというのはこういうことなのだと、非常に感銘を受けました。

この漫画を皆さんにお勧めしたい理由としては、特に後半「桜の国」は現代の東京在住の女性が主人公になっているため、感情移入がしやすく、読み易いからです。「戦争を題材にしている」と聞くと少し肩に力が入ることがありますが、『東京に住む女性のある日の出来事』として読めると思います。

これからも、この作品が読み継がれていくことを願ってやみません。

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