2022年07月25日

簿記・会計関連

資産(資産の種類)とは

Ⅰ 棚卸資産とは

在庫の事です。在庫の種類も、商品、製品、半製品、原材料、仕掛品などがあります。

棚卸資産の貸借対照表価額の算定のための方法としては、次のようなものがあります。

1.個別法

棚卸資産の取得原価を異にするに従い区別して記録し、その個々の実際原価によって期末期末棚卸品の価額を算定する方法

2.先入先出法

最も古く取得されたものから順次払出しが行われ、期末棚卸品は最も新しく取得されたものからなるものとみなして期末棚卸品の価額を算定する方法

3.後入先出法

最も新しく取得されたものから払出しが行われ、期末棚卸品は最も古く取得されたものからなるものとみなして期末棚卸品の価額を算定する方法

4.平均原価法

取得した棚卸資産の平均原価を算出し、この平均原価によって期末棚卸品の価額を算定する方法
平均原価は、総平均法又は移動平均法により算出する

5.売価還元原価法

異なる品目の資産を値入率の類似性に従って適当なグループにまとめ、一グループに属する期末商品の売価合計額に原価率を適用して期末棚卸品の価額を算定する方法

Ⅱ 流動資産の売上債権とは

売掛金や受取手形等のことを指します。

Ⅲ 固定資産とは

事業主または法人が、長期的に保有し使用するもののことを指します。固定資産の中には、有形固定資産と無形固定資産及び投資その他の資産があります。

1.有形固定資産とは
土地、建物、車両運搬具などがあり、税法で決められた耐用年数で減価償却し費用計上します。土地、その他価値が下がらないものなどは償却はしません。

2.無形固定資産とは
営業権、借地権、著作権など具体的な形のない資産を指します。営業権は償却期間が5年と税法で定められていますが、償却ができないものや契約上で成り立つものなどあります。

3.投資その他の資産とは
子会社株式その他流動資産に属しない有価証券、出資金、長期貸付金並びに有形固定資産、無形固定資産及び繰延資産に属するもの以外の長期資産

Ⅳ 繰延資産とは

会計上と税務上の二つに分かれます。
会計上の繰延資産は、創立費、開業費、株式交付費、社債発行費、開発費などですが、こちらは資産計上するか、事業年度で費用計上するか事業主または法人が選択することができます。
資産計上をした場合は、任意償却ができます。税務上では支出の効果が1年以上に及ぶものをさします。税務上の繰延資産は、自己が利益を受ける公共的施設又は共同的施設の設置又は改良のために支出する費用や建物や土地の賃借等に際する権利金、立ち退き料などがあります。会計上の繰延資産および税務上の繰延資産は、法人税法基本通達8-2-3で定められた期間で償却することになります。

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