2023年10月04日

消費税

電子インボイスによる経理業務の効率化

Ⅰ 概要

10月1日から、インボイス制度が始まりました。
制度開始に伴い、記帳業務が煩雑になるため、今後記帳に要する手間や時間についてお悩みの方も多いことと思われます。
これらの悩みを解消する方法の一つとして、電子インボイスは有効な手段であるものと考えられます。

Ⅱ 電子インボイスとは

1.電子インボイスの概要
電子インボイスとは、名前の通り電子データ化されたインボイスを指し、デジタルインボイスとも呼ばれています。
以下のⅢに記載の通り、活用に期待が高まる電子インボイスですが、具体的には電子取引で受け取った次のような取引関係書類かつインボイスの記載事項を満たしたもの「電子インボイス」に該当します。
 ①電子メールによる交付
 ②インターネット上のサイトを通じた交付
 ③EDI取引による交付
 ④光ディスク、磁気テープ等の記録用の媒体による交付

2.電子帳簿保存法との関係
電子インボイスは、インボイスであると同時に、電子帳簿保存法で定められた「電子取引」にも該当します。
電子帳簿保存法において、「電子取引」はデータでの保存を義務化しており、その保存方法についても法律上の決まりが設けられています。
令和6年1月1日以降に行う取引については、こちらもあわせて確認しておく必要があります。

Ⅲ 電子インボイスの活用メリット

電子インボイスの活用メリットは様々ですが、データ受領という特性上、大まかに次のような効果が見込まれます。
1.会計データとの連動処理による記帳業務の効率化と人為的ミスの防止
2.証憑データの改ざん防止
3.保管・管理に要するスペースとコストの削減
4.リモートワークに対応

Ⅳ 電子インボイスの活用デメリット

便利なものである一方、電子インボイスの運用にはデメリットや課題も残っています。
1.電子データ保存のルールを社内で策定・教育する必要がある
2.取引先、業界ごとの電子インボイス(デジタルインボイス)への対応・関心の差
3.複数のシステムを導入・運用するコストがかかる

Ⅴ 終わりに

現時点での活用デメリットも残る電子インボイスですが、国内での普及が進むことにより、解消が見込まれるものもあります。
導入までの手続きやシステム選定等の手間はかかりますが、一度導入し利用者が増加すれば、企業の経理業務は確実に効率化できます。
IT導入補助金等の活用もしつつ、導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

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