2023年12月04日
スタッフブログ
繊細さんの相談事
前職の飲食店でアルバイトの子に相談された話です。
ある日ホールのアルバイトの子だったんですけどキッチンのスタッフがとてもストレスだと相談をされました。
普段は良いのですが、少し忙しくなったり疲れてくると言動が激しくなるというのです。
冷蔵庫を閉める音が大きく、ホールに声をかける際も口調にトゲを感じると。
その店舗は僕が普段働いている店舗ではなく、何度かヘルプで行ったことがあるだけでしたがそのキッチンスタッフにも心あたりがありました。
話を聞いているとその子は職場だけでなく、家でも似たような事でストレスを感じている様でした。
母親が料理をする時の包丁の音や、扉を閉める音、階段を上る音、そして自分を呼ぶときの声色。
そういう小さな音から相手の機嫌を感じ取ってしまい、直接怒られる訳ではないのにストレスになるというのです。
それは実は僕にも心覚えがありました。
さて、皆さんはHSPという言葉を知っているでしょうか。
「ハイリー・センシティブ・パーソン」日本では「繊細さん」なんて呼ばれ方をしてメディアに取り上げられる事の多いこの性質が、まさにそれです。
これは程度の差はあれど日本人のおよそ20%が該当すると言われており、誰がその側面を持っていてもおかしくありません。
遺伝するものでもなく基本的には先天的な性質ですので、両親がそうでないにも関わらず子供がHSPの性質を持ち、その繊細さに親が気付けずストレスを与え続けてしまうのはよくある話だそうです。
ただ、そんな生きづらいと思われがちなHSPの方はとても感受性が高く芸術家や音楽家、カウンセラーに看護師等で活躍される方も多く一つの事や一人に対して向き合う能力にも長けていると言われています。
結局、その相談してきた子に僕はキッチンのスタッフとちゃんと話して見るといいよ。
とアドバイスをしました。実際、話をしてみると怒っている訳では無かったり、相手が余裕を無くしているだけなんだと理解できたりしたそうで、ストレスは少なくなったそうでした。思い込みが強いのもHSPの性質と言えるのでしょう。
世の中には様々な方がいます。
皆を皆理解するのはとても難しく、無理な話です。
それでも身近な人の話を聞いて、受け入れて行くことは簡単では無いものの、それを努力できる人間でありたいな。
と思った出来事の話でした。