2025年07月28日
スタッフブログ
クラフトビールとは
毎日暑い日が続きますが、皆様は夏といえば何を思い浮かべるでしょうか。
私はやはり冷えたビールでしょうか。
というわけで今回はビールの中でも最近人気のあるクラフトビールについてお話しようと思います。
クラフトビールとは特に定義はありませんが訳すと、巧妙な、芸術的なビールという感じでしょうか。別の呼び名で地酒に対して地ビールといわれることもあります。
色、香りとも様々なものがあり、また瓶のラベルもきれいなものもあり、まさに芸術のビールという感じです。
ところでこのクラフトビールの人気は、平成30年に改正された酒税法が大きくかかわっていると思われます。ビールでは次の4点の改正がされました。
- 麦芽使用率が67%以上から50%以上に引き下げられました。
- 元々ビールは水、ホップ、麦芽の主原料ほかにコーン、スターチ、米などごく限られた原料しか使えなかったのが、麦芽の5%の範囲内であれば副原料としてハーブ、フルーツ、コリアンダーなどが使えるようになりました。改正前は発泡酒に分類されていたのがビールと名のれるようになりました。
- 年間製造量(販売量)の最低基準が2000klから60klに引き下げられました。これによりビール大手5社の寡占状態が解消され中小醸造所も参入できるようになりました。また、これにより大手会社もクラフトビールに本腰を入れはじめたのは嬉しい限りです。
- 税率が発泡酒と同率の1klあたり181,000円に引き下げられました。
ただまだ課題も多く、小規模のブルワリーにとってはやはり年間60klの製造量はハードルが高くこれが発泡酒であれば6klに下がります。醸造免許も発泡酒よりもビールの方が審査が厳しいとも言われます。そのため、麦芽や副原料の量を微妙に調整して、発泡酒として販売しているブルワリーも少なくありません。ラベルにクラフトビール、地ビールと表記しても、品目に発泡酒と表示があれば問題ないそうです。
この夏は、例年にも増して暑さが厳しいようです。いろいろなクラフトビールを楽しんでみるのはいかがでしょうか。