2024年08月05日

スタッフブログ

ハマナス

 今日は、ハマナスについてお話ししようと思います。
 ハマナスは、バラ科バラ属に属する落葉低木です。海岸の砂地に生えており、初夏から夏にかけて鮮やかなピンク色の花を咲かせます。砂浜や岩場に深く根を張ることで潮風にも耐え、海岸の厳しい環境にも適応することができます。

 私の故郷である岩手県釜石市でも東日本大震災で失われたハマナスの群落復活に向けたプロジェクトが進められてきました。私も学生時代に何度かプロジェクトに参加しハマナスの成長を見守ってきました。ハマナス植えてから花が咲くまで4~5年かかるので、残念ながら今年はまだ花は咲いていませんでしたが、地元の友人によると順調に成長しているようで、再来年あたりには濃いピンク色の美しい花が咲くようです。花が咲いたときには、地元に帰り懐かしい潮風を浴びながらハマナスを見に行ってきたいと思います。

 ところでこのハマナス、実は正式名称で長年論争が続いていたことはご存じでしょうか。
 ハマナスと呼ぶのが一般的ですが、一部の学者の間ではハマナシが正しいとする説が根強くありました。その理由は、語源の解釈の違いです。実の形がナスに似ていることから浜茄子と名付けられた説と梨のような実がなることから浜梨を語源とし、浜梨が東北で訛ってハマナスとなったという説があり、後者の説を支持する学者たちはハマナシが正しいと主張していました。現在はハマナシが正式名称とする説が有力視されていますが、広く浸透しているのはハマナスのようです。

 最近では、ハマナスは沿岸部だけでなく内陸でも栽培されているようですので、皆さんもハマナスを見かけたら足を止めてみてください。

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