2024年05月27日
スタッフブログ
心にささったエピソード
私には4歳になる息子がおり、ドラえもんが好きで一緒に観ることがあるのですが、先日あるエピソードを観てとても印象に残ったので紹介します。
ある日ドラえもんがのび太のママと道を歩いていると、向こうからスネ夫のママがやってきます。実はこの日は母の日。スネ夫ママはスネ夫から「最高級のカーネーション」をもらう予定で、有頂天になって2人に自慢します。
ここでドラえもんがハッとし、「のび太のことなので、母の日を忘れているのではないか」と慌ててのび太を探し始めます。なんとかのび太を発見しますが、なにやら土手でたんぽぽを摘んでいます。のび太は母の日であることは覚えているようですが、たんぽぽを母の日のプレゼントとして渡そうとしていたのです。
ドラえもんはさらに慌てます。せっかくの母の日なのに、道に咲いているたんぽぽをあげたときのママの顔を思うと…
そこでドラえもんが使ったのは「おもいヤリ」というひみつの道具。そのヤリで心を射抜かれると、ちょっとしたことでもすごく感動してしまうのです。なんとかのび太がママにたんぽぽを渡す瞬間に道具を使い、ママはすごく感動してくれるのですが、感動しすぎてしまい、この後思いもよらない展開に発展します…
このエピソードについて、いつもは頼りになるドラえもんですが、「母の日にたんぽぽなんてもらっても嬉しくないだろう」という、ややお節介な発想をしたおかげでかえってまずい事態に至るという、普段見ない展開で面白いなと思いました。(普段のび太君の世話を焼きすぎた結果かもしれません・・・)
また、この「おもいヤリ」という道具、ただ感動の気持ちを増幅させるだけなので、「どこでもドア」や「スモールライト」、「タイムふろしき」と言った魔法のような道具に比べるとパッとしないように思いますが、ちょっとした親切がすごくありがたく感じるようになることは、忙しいときについギスギスしてしまう人間社会においては、もしあったらそれなりに良い効果をもたらすのではないかな?と思いました。自分も疲れた時についつい感謝のセンサーが鈍くなってしまいがちなので、普段から気をつけようと、自分を省みることができた良いエピソードだったように思います。