2023年10月24日
スタッフブログ
「MBTI」性格診断
5年ほど前、知り合い経由でMBTI(Myers–Briggs Type Indicator、マイヤーズ=ブリッグス・タイプ指標)のセミナーに参加しました。
MBTIとはユングのタイプ論を基とした性格検査のことで、4つの二分法を用いてその人が本質的に「好む」選択は何か、を検査するというものです。
当時、講師の方がしてくださったわかりやすい表現でいうと、「その人の心の利き手はどちらか」というものです。
4つの二分法は、下記の項目で構成されています。
①興味関心の方向(Favorite world) E – 外向型/I – 内向型
②ものの見方(Information) S – 感覚型/N – 直観型
③判断の仕方(Decisions) T – 思考型/F – 感情型
④外界への接し方(Structure) J – 判断型/P – 知覚型
①~④でそれぞれ点数が高かったものの組み合わせでタイプを診断するので、16タイプ性格診断としても認知されています。
諸説ありますが、日本人で多いと言われているタイプは「ESFJ」だそうです。
「ESFJ」は責任感が強く義理堅い、かつ安定や調和を好む性格なので、周囲の人との関係も良好で、信頼が厚いという特徴があります。
日常的な業務における管理能力も優れていることから、組織に貢献する管理職としての適性も高いそうです。
タイプ別の性格はもちろん、その性格タイプを基とした他の人との相性も知ることができます。
①~③の回答が対、④のみ共通するタイプとは相性がとても良く(「ESFJ」の人と「INTJ」の人)、①~④まで全て回答が対になると相性が非常に悪い(「ESFJ」の人と「INTP」の人)と言われています。
(ちなみに私は「INTP」だったのですが、一緒にセミナーに参加していた家族は全員「ESFJ」だったので、非常に摩擦が起こりやすい関係だということがわかりました…)
またこれら以外にも、診断をもとに様々な自分の一面を知ることができます。
「性格の良し悪し」については日常生活の中でも度々耳にしますが、この診断は性格が良いとか悪いということではなく、その人にどんな得意・不得意があってどのように対処するとその人らしくいられるのかという診断なので、
たとえば、①の点数がI – 内向型>E – 外向型となった人は、気心知れた友人とお酒を飲むよりも一人でのんびり過ごす方がストレス解消には効果的、
④がJ – 判断型>P – 知覚型となった人は、物事に取り組む時は予めきっちりと計画を立てておくことで目的を達成しやすくなるなど、活用することによって日常生活のヒントを得ることができます。
また「そもそもタイプによって何にストレスを感じるのか?」「ストレスを感じた時、このタイプの人はどんな反応を見せるのか?」といったことも知ることができるので、自己理解のみならず他者を知る上でも役に立つかもしれません。
私が受けたものは、計およそ100個ほどの質問にマークシート式で回答する高精度なものでしたが、インターネット上の手軽なものだと数十問で診断ができます。
価値観の多様化に伴い、正しさや幸せの形が一辺倒でなくなった現代において、今後は自分らしさやその人なりの人生の豊かさを見出す一つの手段として、ますます活躍の場が広まるのではないかと注目しています。