2023年08月28日
スタッフブログ
海洋散骨をしました。
皆さんは「海洋散骨」という言葉を聞いたことがありますか?海洋散骨とは、遺骨をお墓に埋葬するのではなく、海に遺骨をまいて供養する方法です。故人の火葬を終えた後、遺骨を細かい粉状にしたうえで海へまき、献花や献酒などを行い供養します。
我が家では昨年、父の海洋散骨を行いました。
生前まだ元気だったころに、父が「自分が亡くなったら、海洋散骨をしてほしい。海に還れば、富士山を眺めたり、故郷の海に遊びに行ったり、自由に楽しむことができるから」と言っていたことがありました。
そのときは、「パパは何を言い出したのかしら」と聞き流していましたが、昨年自宅で看取り、いよいよ埋葬が現実になったときにその言葉を思い出し、家族で相談して海洋散骨を選択しました。
セレモニーは10月の気候の良い時期を選び、クルーズ船をチャーターして行いました。
月島近くの乗船場に親族が集まり出航します。まだ小さい子供たちはもちろんのこと、大人もデッキに出て、いつもとは違う、水路から見る東京の街を眺めています。
海も大変おだやかで、遠くには富士山もくっきりと姿を現して、今日という日を祝福しているようでした。
東京ディズニーランド沖のポイントまで心地のよいクルーズを楽しみます。
ポイントに着くと全員がデッキに集まり、セレモニーを開始します。
それぞれが思いをこめて散骨をし、続いて献酒、最後にしめやかに鐘を鳴らして黙とうです。
つみとった花びらを海にまき、波にただよう花の周りを船で旋回します。
汽笛を鳴らして最後の別れの祈りを捧げ、心に残るとても良いセレモニーでした。