2023年02月20日
スタッフブログ
成人式という貴重な一日を守りたい。
社会保険労務士の勉強をしているととにかく少子高齢化社会に対応するための政策がいろいろとられていることを知り、少子高齢化社会を突き付けられました。
介護保険料率も制定当初0.6パーセントから今では1.82パーセントにまで上がり、定年がどんどん引き上げられ、将来の年金の財源を確保するため、パート従業員の社会保険加入範囲の拡大、育児休業確保しやすい環境づくり 等です。
我が国の合計特殊出生率は、2005(平成17)年に1.26となり、その後、緩やかな上昇傾向にありましたが、ここ数年微減傾向となっています。2021(令和3)年は1.30
と依然として低い水準にあり、長期的な少子化の傾向が継続しています。
また、2017(平成29)年に発表された国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推
計人口」によると、現在の傾向が続けば、2065年には、我が国の人口
は8,808万人となり、1年間に生まれる子どもの数は現在の半分程度の約56万人となり、
高齢化率は約38%に達するという厳しい見通しが示されています。
ちょっと話は変わりますが、前職の仕事の関係で今年1/8.9と成人式の支度に行ってきました。
毎年たくさんの成人さんが振袖を着て、関係者にとってはその日は一年に一度のお祭りのような雰囲気になりますし、成人式のニュースを見ると今年も年が明けるなという感覚です。
今年もほぼマスク姿でしたが、やっと通常に戻った年でした。
昔からかもしれませんが、ここ最近はトラブル続きの成人式で、
せっかくの晴れ舞台が迎えられない子が多く心が痛かったです。
コロナ1年目は成人式は中止が相次ぎ、
2年目も千葉市をはじめ中止や延期が続き、式典もなく、着物を着て写真だけとったり、友達同士短い時間 集まったりするだけという声を聞きました。
コロナ化になる2年前、振袖のレンタル会社はれのひによる事件がおこりました。
2018年の成人の日当日、はれのひは福岡天神店を除く全店舗を閉鎖したうえ、電話の連絡もできず、社長の所在も掴めない事態になったのです。
同日の成人式のための着付け会場へ振袖を届けず無断で閉鎖したため、はれのひから購入またはレンタルで成人式での着付けを予約していた客が振袖を着られないという事態に発展しました。これを受け、警察に200件余りの通報が寄せられました。福岡天神店のみ役員の指示を無視して同日も営業し、派遣会社も無償でスタッフを派遣して成人式での着付けを行いました。しかし、翌日にはこの店舗も閉鎖し、事業停止状態となりました。自分の預けていた先祖代々続くたいせつな着物も一時期返却されないままでした。
はれのひの社長は自分の私利私欲のため、お金を使い、海外に逃亡していました。
大切な日を預っているんだという自覚がまったくありませんでした。
今年も無事に迎えられたとはいえ、福岡県では、記念式典の会場周辺で、振り袖に墨汁のような液体をかけられる被害が9件相次ぎました。既に犯人は逮捕されましたがその日は二度と帰ってきません。被害者はいずれも女性だそうです。
その犯人も成人さんの見本となるべき30代のいい大人でした。
確かに成人式当日若者が暴れたり悪いニュースもありますが、お手本となるべき大人が、このような恥ずかしい行為をしているニュースをみると悲しくなります。
少子高齢化問題が深刻な中、子育てしやすい世の中、子供を産みたいと思う世の中、日本が元気になるために、成人さんが社会にでる希望が持てるように大人が応援できる世の中になればいいなと思います。