2025年10月20日
スタッフブログ
オバケわらじ
皆さんは、浅草の浅草寺に行かれたことはおありでしょうか。
訪日外国人が多い昨今ですが、定番で訪れるスポットだと思います。赤い提灯の雷門の前で写真を撮っている映像がよく流れています。
この浅草寺に「オバケわらじ」と言われるわらじが奉納されていることはご存じでしょうか。オバケといっても「怖い」オバケの意味ではなく、大きい、巨大という意味のオバケです。
どのくらい大きいかといいますと、長さが4.5メートル、幅が1.5メートルです。それは宝蔵門の裏側に掛かっています。このわらじは10年に1度交換されますが、それを行っているのが山形県村山市という所です。
この大わらじが最初に浅草寺に奉納されたのは昭和16年(1941年)のことです。
当時、村山市出身の代議士、松岡俊三氏が地元の雪害対策が実ったことを記念して、さらに日中戦争の戦勝を祈る意味も込めて以前から信仰していた浅草寺に奉納したのが始まりとのことです。
しかし、昭和20年3月10日の大空襲で浅草寺が焼失しました。その後復興再建された際に、山形県出身の彫刻家、村岡久作氏が宝蔵門の仁王像を彫刻されたことを記念して昭和39年に第2回目の奉納が行われました。大わらじはまさにその仁王様の力の象徴としてかけられています。
前回は平成30年に交換していますから、次回は令和10年に交換されると思います。
今度行く機会がございましたら、是非ご覧ください。