私は二週間ほど前から日傘を使用するようになりました。
　私がそうするようになったのは、女性の同僚から、「この暑さで倒れそうで心配だから」と、日傘を借してもらったことがきっかけです。

　
　その日は、最寄の駅から歩いて15分くらいのお客様を訪問する予定だったのですが、最高気温が36℃という猛暑日で、正直、炎天下の中歩くのはきついなと思っていました。
ただ、やっぱり最初はちょっと日傘を差すのはなかなか恥ずかしいなという思いがありまして、借りていくかどうか迷ったのですけれども、せっかく説得してもらったので、一度使ってみようという気持ちになりました。それで、実際に日傘を差して歩いてみたところ、直接日光が当たらないのでまぶしさが軽減され、体感温度が下がったように感じました。

　
　日傘というとやはり、女性が使うものというイメージが強いかもしれませんが、実は男性にもメリットがたくさんあるようです。ちょっとネットで日傘の効果について調べてみたのですが、日傘を使うと体感温度が約４℃も下がる、というデータがありました。これは、使わない場合と比べて約１０％、熱中症リスクの低減になるそうです。また、日傘を使うことで紫外線から肌を守ることができ、シミ・そばかすの予防だけでなく、皮膚がんリスクの低減にもなると、ありました。これからは、人生100年時代ということで、男性でも、肌の健康は大切だと思います。

　
　次に、日傘の使用率についても調べてみたのですが、女性が70％なのに対して、男性が約１５％ということで、まだまだ使用率が低いのが現状のようです。私も実際に日傘を使用するようになってから、他の男性が差しているか気になるようになりまして、通勤中や昼休みの散歩中に日傘をさしている男性をカウントしてみたのですが、１日で、5、6人しか見かけませんでした。ジェンダーレスな世の中になってはいますが、まだまだ、男性が日傘を使うことに対する偏見があるのかなと感じますし、私自身も、日傘は女性のものというイメージがありました。

　
　ただ、日傘を使うことのメリットを実感してからは、私の中の抵抗感も徐々に無くなっていきまして、今では手放せない存在になりつつあります。まだ日傘を使ったことがないという方がいらっしゃいましたら、ぜひ、この夏に挑戦していただければと思います。
日傘を差して、この酷暑を一緒に乗り切りましょう。