2025年05月19日

スタッフブログ

見えている世界

私は、生まれつき「色弱」と呼ばれる病気です。
病気というよりも性質や特性に分類されるものなのですが、読んで字の如く色彩の一部が弱く、色の見え方が人とは違って見えます。
程度や種類は個人差がありますが、私の場合は赤と緑、青と紫、ピンクと白など、特に赤色系統の色の区別がつきにくいです。
色を認識する、錐体細胞という目の細胞が少ない事でこういった違いがあるそうです。
遺伝する先天的な物で、日本人男性だと20人に一人の割合と言われております。

画像のドット絵の物はよく検査で使われる「石原式色覚異常検査表」というもので、人によっては小学校で見覚えがあるかと思います。もし興味があれば調べてみてください。

(著作権の関係上こちらしかご用意できませんでした)

色弱の影響で小さい頃から、人と見え方が違うなと実感することは多くありました。
小学生の頃は自分が描いた絵に対して「なんでその色なの?」と言われたり、黒板の赤色のチョークがほぼ見えなかったりしました。

それと、人の顔色もけっこう分かりづらいです。
「顔が赤い」って言われても、私は全く気づけていなかったりします。
相手の体調や感情の変化に気づきにくいっていうのは、結構困りました。

幼い頃は特に、周りにあまり理解も得られず、話すのも億劫でしたので殆ど打ち明けた事がありませんでした。
でもその分、色以外で物事を判断・認識することを覚えられましたし、
見えない部分があることで、「自分の見えている世界がすべてじゃない」と実感していますので
相手の物の見方や感じ方等の感性にも、ちょっとだけ寛容になれていると思っています。

今回こうやって色弱にフォーカスしてお話しましたが、それ以外のもっと沢山の部分でも皆さんに助けられて生活できています。
本当に、いつもありがとうございます。

最後に、色弱の人がされて一番嫌な質問だけご紹介します。
それは「これって何色?」です。
これ私からしたら、絶対音感の人に「この音階は何に聞こえる?」と聞かれているのと同じ感覚です。

皆さんはどう感じますかね。
私は「無神経な人だな」とムッとしてしまいます。
何事においてもそうですが是非一度想像してから、人と接してみてください。

以上で締めとさせていただきます。
最後まで読み進めて下さりありがとうございます。

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