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十条駅周辺の再開発

私は結婚以来、北区十条に34年住んでおります。十条は埼京線で池袋から北へ2駅、赤羽の一つ手前に位置します。十条銀座商店街がテレビでよく取り上げられますが、昔ながらの下町の商店街として知られており、街並みも戦後からほとんど変わっていません。駅舎も階段を7~8段登れば埼京線のホームという東京都内としては珍しく簡易なつくりで、都電のホームに近い感じです。

しかし、そんな十条も今年にはいってすっかり様変わりを始めました。コロナ禍で緊急事態宣言が発令されていた時期に、駅前のお店はあちらこちらで閉まっていましたが、それは緊急事態宣言で閉まっていたわけではありません。十条駅西口地区市街地再開発が進められることになり、立ち退きによる閉店が始まっていたのです。この開発により、十条駅西口には地上39階、地下2階、高さ146.6m、延べ床面積80,980㎡の再開発ビルが建設されます。1~2階が店舗、3~4階が公共施設、5階以上が分譲住宅(578戸)になります。既に2020年5月から解体工事が開始されており、2021年3月に工事着工、2024年10月竣工予定です。7,071.32㎡の敷地に約2,500㎡の広場も整備され、地下には1,200台収容する駐輪上が設置されます。さらに、現在地上を走る埼京線も高架化が決まっており、こちらの完成予定は2030年となっています。

街の再開発や線路の高架化は利便性向上や防災の面から仕方ないことなのかもしれませんが、昭和の雰囲気でほっとできる街並みがなくなってしまうことは寂しく感じます。

S. S.

十条駅周辺の再開発

十条駅の跨線橋から望む、開発が始まった西口駅前の風景

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